2015年6月30日火曜日

遠方より客来たる カブ編

東京から鈴鹿という距離は結構遠いです。

カブ110のビッグスロットル化とボアアップの作業のため遠方よりお越しいただきました。

作業をしている数時間をお待ちしていただき作業を終えなくてはいけません。

作業を見学してもらいながら順調に進めていきます。

まずはボアアップから。

ボアアップキットはお客さま持ち込みです。

特に難易度が高いわけではないので順調に進むと思いきや、アクシデントというのは起きてはいけない場合に起きる物です。

マーフィーの法則なのか?

キットにあるピストンを組み付けてシリンダーを入れようとすると何故かスリーブがクランクケースに入らない。

◯社製の125CCボアアップキットは確かにカブ110用で間違いない。

何でか?

まず無いとは思うけどスリーブの寸法が大きくて入らないのか?

◯社は名の通ったメーカーで、そんな事は無いだろうと思うけど念のためノギスで測定。

クランクケースよりスリーブが僅かに大きい。

何てこったですよ。 今日中に仕上げなくてはならないのに。

万事休すと思いきや、もう一つボアアップキットを持参して来ているとの事。

2015年6月28日日曜日

EZ-9 にキャリアを付ける

以前にスプロケを交換して普通に速くなっていたEZ-9。
http://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=8060&uid=KD0CEQfF

乗って楽しいEZ-9 通勤にも使いたいという事でキャリアを製作中です。

キャリアなんて付きそうにない車種ですから、どうやって強度出そうか悩みますね。

2015年6月23日火曜日

ウルトラキャパシタ抽選会

ウルトラキャパシタのご応募ありがとうございました。

約100名のご応募でプレゼントは一個ですから当選する人は強運の持ち主ですね。

本当に厳正な抽選がランポートの工場内で粛々と行われました。

抽選方法はケンタに二階からバンジージャンプをしてもらう。

ケンタのトサカにはガムテープが付けられていて、下にある応募カードを拾い上げてくる。

そんな抽選方法です。

バンジージャンプの動画
https://youtu.be/gQxJmAT0ea4

tk156さん。おめでとうございました。
品物送りますのでご連絡ください。

2015年6月21日日曜日

モトラ完成 パチパチパチ(拍手)

親父の形見、モトラを直すシリーズも今日で完結編となります。

その1 http://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=8186&uid=KD0CEQfF

その2 http://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=8207&uid=KD0CEQfF

その3 http://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=8242&uid=KD0CEQfF

最大の問題点となっていた燃料ポンプも無事に稼働し、上の画像の通りうまく収まりました。

加速度センサー付きのポンプ駆動ユニットはシート下に収まっています。

そてにしても、ありとあらゆる箇所にカスタムの手が入っていたモトラ、並々ならぬモトラへの愛情を感じました。

走行テストではキャブのセッティングもバッチリ合っているせいかスムーズに走りました。

意外と速かったですねー。

マグナ50のギア比のせいもあり普通に快適に走ります。

乗り味も実に楽しい。

太いタイヤのフワフワ感も悪くない。

これ、田舎の交通量が少ない道で景色を楽しみながら走る、というのに向いてます。

国道に出てもパワーもあるし、交通の流れにも充分ついていけるし、太いタイヤのせいで荒れた路面でも不安が無いし、面白いです。

このブログ書いた事で、多くの人に応援していただきました。

お父さんのバイクが掲載されてるという事で、ご家族全員で盛り上がっていただいたようです。

期せずして明日は父の日。

お父さんもモトラの復活を喜んで頂いたのではないかなと思います。

2015年6月16日火曜日

CB750 エンジンの測定編

重かったエンジンも5人がかりで降ろし、いよいよ分解測定に入ります。

不具合の予想としては、バルブガイドが摩耗してオイルが漏れている。

CB750のK0からK2型の初期まではエキゾーストにステムシールが付いていません。

ある程度オイルが流れ出るのはしょうがないのですが、このエンジンは見るからにバルブガイドからオイルが流れてます。

摩耗している可能性は大ですね。

ピストン関係も摩耗してオイルが上がってる可能性も有り。

マニュアル通りに測定していきます。

2015年6月11日木曜日

アクラポビッチの音質を変える

アクラポビッチのサイレンサーをカスタムします。

YZFR1用の2本出しサイレンサーですが、も少し音を変えたいとのご依頼。

音量は爆音では困りますが、クオーンとレーシングな音質を目指したいところです。

バイクの音というのは本当に難しい。

人によって感じ方が全く違いますから。

例えば、俺は静かなマフラーが良い。うるさいのは嫌だな。だけどサイレンサーが大きすぎるのも嫌だ。

と言われて、試しにたまたま有ったマフラーの音を聞いてもらった事が「あります。

そのマフラーは普通よりうるさいマフラーです。

エンジンかけてブワンブワンふかし、これは流石にうるさいですね?と聞くと。

いや、この音で全くOKだよ。これぐらいの音がいいよ。となったり。

逆に音は大きくても平気だよ。と言われて作ったマフラーが、も少し静かにしてくれ。となったり。

音というのは感性ですから本当に難しいです。

今回も想像力を働かせてベストと思う構造にしたつもりですが、喜んでもらえればいいのですが。

上の画像はサイレンサーだけ外して送ってもらったチタンサイレンサー。

少し全長を短くします。

2015年6月10日水曜日

GSX400 SX 悪くない

ランポートはちょっと特殊な仕事が多いのですが、お客さんの愛車も珍しいのが多く、今日紹介させていただくのはGSX400 SX インパルス。

1986年のバイクです。

いわゆる不人気車ですけど、今になってみると中々カッコイイんではないかと思えます。

間近で見ると400CCにしてはコンパクトでオレンジのフレームが新鮮です。

2015年6月7日日曜日

ナナハンのエンジンを分解

CB750 ナナハンのエンジンをオーバーホール編です。

このバイクは5月15日に点検していたバイクです。
http://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=8128&uid=KD0CEQfF

エンジンは調子良かったのですが、オイル漏れが気になっていました。

旧いバイクなのでオイル漏れは当たり前でもあります。

オイル漏れぐらいで気にしていては旧いバイクには乗れません。

それでも、オイルが漏れる状況によっては受け入れられない状況というのも有りうるかもしれません。

今回のCB750はエンジンとエキパイの間からオイルが出てくるという不思議な状況。

そんな所にオイル通路は無いですからね。

原因はオイル上がり、又はオイル下がりによりエキゾーストポートにオイルが流れ出ている。

普通はオイルはエキゾースト内に流れ出たとしても、マフラー内部で燃えたり焦げたりするのでポタポタ垂れたりはしません。

ところがCB750の場合、エキパイの止め方が差し込み方式で、その隙間からオイルが出てくると言うたちの悪い構造になってます。

漏れ出るオイルの量が少なければ特に問題はないのですが、今回はオイルの量が多いのですよ。

CB750は初期のエンジンはエキゾースト側にステムシールが付いてなく、バルブガイドが摩耗してくると流れ出る量も多くなるという事です。
これをオイル下がりと言います。

あるいはシリンダー側に問題があって、ピストンとシリンダーの間からオイルが上がってくる現象。これをオイル上がりと言います。

いずれにしても原因究明にはエンジンを分解して測定しないと分かりません。

2015年6月5日金曜日

隼のドレンボルトは要注意

今日は個性的なバイク、隼を修理します。

ハヤブサ、いい名前付けましたねー。

バイクの名前で鳥から取ってきたとしたら、何より速そうな隼がいい。

タカも有りかもしれないし、ツバメも悪くはない。

トンビ、カラス、ニワトリ、アヒルはバイクの名前としては無いだろうと思う。

まあ、そんなどうでもいいことより今日の修理ですね。

少し遠方からの依頼ですが、ランポートご指名で修理依頼していただき有難い事です。

ハヤブサはエンジンが強力で良いバイクなのですが、欠点と言える箇所があって、それはオイルパン。

オイル交換するとき少しでも強く締めてしまうとネジが舐めるんです。

2015年6月4日木曜日

モトラを直す その2

モトラを復活させるプロジェクト、少しずつですが進んでいます。

前回で簡単なチエックを行いましたが、キャブの状態、電気系の状態を詳しく把握しておかなければ前には進めません。

気になっていたのはキャブの位置関係。

キャブはPC18に替えられていました。

モトラはタンクの位置が低いですからね。

キャブとの落差が無いのでタンク満タンでないとガス欠状態になるはずです。

これは燃料ポンプを付ければOKですが、乗っておられた当時はタンクが半分くらいになるとガス欠状態だったでしょう。

2015年6月2日火曜日

親父の形見 モトラを直す

ホンダ モトラ 1982年のバイクですから33年も経過してます。

数年前に他界されたお父さんが乗られていたバイクです。

息子さんがランポートに持ってこられました。

お父さんは相当バイク好きだったらしく、ガレージでコツコツとカスタムされてたみたいです。

その影響もあってか息子さんもハーレーに乗ってるバイク好き。

モトラはそこそこ傷んでいるのですが、処分するには忍びないし復活させて乗れるようにしようというのが今回のプロジェクト。

とりあえずタンク見ると、ガソリンは腐っているけどタンク内に錆は無いようです。

タンク錆びてないとしたら、少しの修復で復活できそう。

その他の箇所を色々見ていくと、かなりカスタムされた形跡あり。