2013年12月31日火曜日

最速グロムはランポートだっ






2013年も最終日になりました。
日本全国で一年は早いなーと言われてる事でしょう。

年内に作業が完了しなかったお客さま。
すみまでんでした。

12月に入って溜まっていた仕事を片付け・・・というか年明けに持ち越したんですけど、
冠婚葬祭が急に入ったりとかバタバタしてました。

そんなんでブログ更新もできてませんでしたと言い訳してみたりして。

ブランドボイスに投稿しはじめたのが去年の12月26日。
1年の続きました。

全部で208記事、後半に失速しましたけど、よく頑張ったと自分で褒めてやりたいです。
誰も褒めてくれないので。

実に多くの人がアクセスしていただいてます。
毎日何百人とアクセスしていただいてて、多い日には700人くらい。
本当にありがとうございます。

何だか誇らしいような、こんな文章でも申し訳ないような、ウレシ恥ずかしな感じです。
期待に添えるよう頑張って更新しますので来年もよろしくお願いします。

画像はグロムのカスタムです。
チタンマフラー チタンナンバーステー ビッグスロットルが主な内容。

マフラーとナンバーステーは市販します。

ビッグスロットル化はキットパーツとしては無理そうなので、持ち込んでもらっての加工になります。

このグロム、激速です。
グロムの中で最速の自信ありですね。
詳細は来年の記事紹介していくつもりです。

それでは皆様、良いお年を。

2013年12月13日金曜日

GROM ビッグスロットル化

GROM ビッグスロットル化の目処がたちました。

長い道のりでした。

使ってるスロットルボディーはPCX150の物。

試乗した感じでは確実にトルク増してます。

低速トルクが細くなるんじゃないかと予想してましたけど、低速トルクはノーマルと同じくらいで4000回転ぐらいからブワッと来る感じ。

ビッグスロットル化成功です。

カブ110のビッグスロットル化は今思えば簡単?でした。
http://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=4567&uid=KD0CEQfF

GROMは手ごわかったですねー。
インジェクションの作動方法が独特でした。

後はエアクリーナーの加工をすれば完成で、もう少しかな。

2013年11月29日金曜日

KDX220 スプライン なめた

珍しい故障かな?

KDX220ですけど、スプロケとミッションシャフトがズルズルになっていて、ミッション側のスプラインという溝が無くなってました。

ミッションシャフトの溝とスプロケの溝がはまってチェーンを駆動するようになってます。
溝が無くなってしまうと前に進めません。

ミッションシャフト交換と言う事はエンジン全バラです。

2ストが世の中から無くなっていこうとしている中、オーバーホールしてでも生き残ってほしいです、2スト。

2013年11月12日火曜日

昔のカブエンジンは凄かった


スポーツカブC110のエンジンをオーバーホールが完了しました。

POPヨシムラ氏から直伝で教えてもらったエンジン整備が生かされました。

それにしても50年以上前のOHVエンジンが、こんなにスグレモノだったとは驚きです。

精度というか作りが素晴らしい。

OHVのままで設計を今風にして作りなおしたら全く現代でも通用しそうです。

50CCで5馬力、9500回転ですからOHCでなくても何の問題なしです。

昔のカブ系OHVエンジン素晴らしいいです。

オーバーホールのレポートは2回に分けることにします。
また明日。



17日は鈴鹿部品交換会

17日の日曜日は鈴鹿部品交換会です。
http://www.buhinn.com/

今回で15回目になり恒例イベントになりました。

楽しみにしてる人も多いと思います。

回を重ねたびにブース数、来場者が増えてます。

ランポートは運営メンバーの一人でもありますので最終打ち合わせをしてきました。

交通整理がボランティアスタップだけでは手に負えなくなってきましたので、今回は警備員を手配しました。

朝6時よりゲートオープンです。

外と駐車場にはトイレ有りませんので時間を遅めに来てもらえればと思います。

ご来場お待ちしております。

当日はランポートが臨時休業になりますので、よろしくお願いします。

2013年11月10日日曜日

俺たち妄想族

X4

今日も多くの妄想族がランポートに集結し妄想の限りを尽くしていきました。

怖いよー 妄想族。

でもね、そんな妄想族の妄想を形にするのがカスタムショップの仕事。

がんばりますよー 精神力の続く限り。

妄想族の構成員の話によると、風呂入ってる時とかふと妄想が浮かんでくるらしいです。

あのパーツを付けたらいいだろうなー

あのジャケット着て走るとカッコイイだろうなー

妄想の種は尽きません。


スポーツカブC110

エンジンをオーバーホールしていたC110がようやく完成。
POPヨシムラ直伝のスタッフが活躍しました。
昔のOHVエンジンは実に奥が深い。
これに関しては長文になりそうなので後日紹介しますね。
ここ数日自分の妄想ネタだったジネッタちゃんが、ちょっとしたカスタムでランポートに入庫しそうです。
今から楽しみです。
夢は叶う、というか妄想は必ず実現する。
皆様も妄想族に入りましょう。
いや、もう入ってるかな?

2013年11月5日火曜日






オーバーホールしていたスポーツカブ110のエンジンはシリンダーボーリングに出しました。

昔のカブエンジンは色々な工夫があって面白いですねー。

ボーリングが上がっ来たらどこが面白いのかレポートしますね。

今日は車ネタです。

ちょっと油断するとすぐに4輪ネタになってしまいます。すみません。

この業界にいるとレアなバイクや珍しい車、個性あふれる人に出会えて楽しい事あります。

今日のジネッタという車は、今エンジンをオーバーホールしているスポーツカブ110のオーナーさんが所有している車です。

ちょっとしたカスタムの話が出たので、一度見せてもらうことになりました。 ラッキー。

姿形は実に可愛いですけど、見た目とは裏腹に実に過激です。

完全にレーシングカーです。

サイドウインドーなんか最初から付いてない。

雨か降ると当たり前のように濡れます。

鋼管フレームにFRPボディー。

バイクで言えば昔のドカティに近いかも。

コクピットに乗り込みにくいとは聞いてましたけど、本当に乗り降りが困難でした。

実用性とか全く無いレーシングカー。

バイクもある意味実用性は無いと言える趣味の乗り物ですから、バイク近い4輪車と言えるかもしれません。

今日は楽しい乗り物を見せていただきました。

突き抜けて過激で激しいバイクや車は大好物です。

欲しいなー。

2013年11月3日日曜日

POPヨシムラ直伝 スポーツカブC110 オーバーホール

ホンダ スポーツカブ C110 OHVの旧いバイクです。

形式はC110ですけど50CCです。

初期型カブのエンジンをスポーティな車体に載せたバイク。

ミッションも4速でクラッチ仕様。

当時としてはずいぶんスポーツ志向のバイクだったんでしょうね。

今回はエンジンだけオーバーホールなので車体の画像はありません。


正直言って自分はOHVのカブエンジンを分解した事はありません。

永年ホンダのバイク屋に居ても中々イジる機会はありませんから。

でも大丈夫なんですねー

OHVエンジンの経験者がランポートには居るんですねー

それもPOPヨシムラ氏直伝で、エンジンの事を教えてもらったと言うから驚きです。

今から何十年か前、彼が中学生だった時、バイクに興味を持ちだしました。

当時の鈴鹿は田舎で、今でも田舎ですが、粗大ゴミ置き場にカブが時々捨てれれていた。

それを拾ってきて乗ろうとしてたんですね、当時中学生だった彼は。

それで何とかカブを直して乗りたい、けど整備経験も全く無い中学生ですから詳しそうな人に教えてもらおうと尋ねた所がヨシムラさんの工場。

今では伝説の人、POPヨシムラさんがその工場に居たらしいです。

POPヨシムラさんが有名になるのは8耐ぐらいからですから、POPヨシムラ氏を親切に教えてくれるおじさんくらいにしか見えなかったらしいです。

訳のわからん中学生に対してPOPヨシムラ氏は親切だったらしいですね。

自分はヨシムラ氏を知りませんが、そんな人間性の有る人だったんでしょうか。

何とかエンジンが掛かるようになって自宅の裏山を走り回るようになり、もう少しパワーが欲しくなってくる。

今も昔もバイク乗りは同じですね。

それで又POPヨシミラ氏の所に行って教えを乞う訳です。

ヘッド面研しろと言われ砥石で削る、ピストンのここを削れと言われ削る。

知らず知らずの内に、伝説の人となったPOPヨシムラ氏直伝でエンジンチューニングを教えてもらってた事になります。

ヨシムラ氏の工場にはレース用のチューニングエンジンとか、少しバイクの事が詳しく彼には面白い物がいっぱい有る。

ゴミ箱にもパーツが捨ててあるので、それを下さい言うと持っていけと言って気前よくくれる。

ゴミ箱にあるから使えなんでしょうけど、ピストンに POP Y みたいな刻印があったらしいです。

今でもそれを持っていればお宝なんでしょうね。

そんな当時中学生だった男が何十年かぶりにエンジンをオーバーホールする事に。

若い時に覚えた事は忘れてないみたいで、スムーズにオーバーホールが進みそうです。

オーバーホールの様子は又後日にアップします。

ランポート ホームページ
http://runport.com

2013年10月22日火曜日

チタンマフラーを作る GROM編

チタンシリーズの3部作はマニアな内容でしたね。
ついでにもう一つおまけでマフラーの製造現場からお届けです。

今、GROMのフルチタンマフラーを作っています。

GROM チタンマフラー

かなり凝り過ぎた設計のために時間が掛かってます。
サイレンサーは車体の内側に寄せてますので、ノーマルのリヤフェンダーは使いません。

あの今風の大きなリヤフェンダーは簡単に取れるようになってます。
普通はプラスチックのフェンダーを切り取ったりなどフェンダーレスにするのは大変でしたけどGROMの設計者はエライ。

フェンダーとナンバーブラケット部分がユニットされてて、ごっそり簡単に取れるようになっているんですね。
カスタムする時、すごく有難い設計です。

フエンダーユニット外してもの違和感がないようになってます。
この部分を設計した人、バイクの事が分かってらっしゃるです。

そんなGROMですからフェンダーユニットを外して、サイレンサー部分を車体の内側に収めてしまおうというのがランポートスタイルでしょうか。

もちろんナンバーステーは別に必要ですけどね。
ナンバーステーをシンプルにカッコ良くしたいので若干悩み中でもあります。
ナンバーステーをチタンで作ってしまおうかな・・・

来週は台風が心配ですけどテスト走行までこぎつけたいですね。

GROM チタンマフラー

GROM チタンマフラー

GROM チタンマフラー

ランポート ホームページ

2013年10月19日土曜日

チタンを磨く

チタンシリーズ3日連続です。

今日はリクエストにお答えして、チタンを磨くいうお題。

今日は皆様方にお馴染みのチタンマフラー。傷が付いた場合はどうしましょ、という事で興味のある人はお付き合いください。

チタンは大好きな金属ですが加工が難しい。
切るにしても、溶接するにしても、磨くことも簡単ではありません。

高価なチタンで出来たサイレンサーが傷つくとガックリきます。
何とか元に戻す方法はないか、考えてみましょう。

バイクのサイレンサーに使われているチタンは非常に薄いです。
おそらく0.6ミリを使ってる場合が多いと思います。

0.6ミリは薄いですよー
鉄とかアルミでサイレンサーを作った場合、指で押すとへこむはずです。

チタンは強いので薄くても平気。
というより、これ以上厚く出来ないんですね。

マフラーメーカーがサイレンサーを作るとき板を切断し、それを丸めて接合部を溶接します。
例えばステンレスなら0.6ミリとか0.8ミリとかの板で作るとします。

板を丸めるのに3本ローラーという機械で丸くします。

普通に接合部分が合うように丸くできるんですが、チタンの場合は丸くできないんです。

0.8ミリのチタンでサイレンサーを作ろうとしても丸く出来ないんですね。

チタンという金属はバネと同じなんですね。
バネって曲げたり伸ばしたりすると元に戻りますよね。

アルミとか鉄とかは曲げると曲がったままです。
ステンレスはもう少しバネの要素がありますが、バネよりは普通に曲がってしまいます。

ところがチタンは全くのバネそのもののように曲げても元に戻ってしまいます。
0.8ミリのチタン板でサイレンサー作ろうとしてもある程度は丸くなるけど丸にはならない。

それだけ頑張っても丸にするのは不可能です。
これは経験済みの失敗談です。

板厚を薄くすると何とか丸には出来ますが薄くて溶接が難しいです。

どのマフラーメーカーもチタンやり出した時は苦労したはずです。

そんな極薄サイレンサーに傷が付くと困ります。
傷の深さが0.1ミリなら0.1ミリ削ればいい。

0.2ミリとか0.3ミリとかの場合は残りの板圧が薄すぎてしまいます。
流石に強いチタンといえども厳しい板厚ですね。

もし0.1ミリの深さの傷だとして傷を無くそうと思うと傷の周辺を0.1ミリ削り取らないといけません。

何の道具で削ればいいのか。

電動サンダーではどうか。
細かめのサンダー砥石でなら大丈夫かもという気がしますが絶対にサンダー使ってはいけません。
一瞬にして花火のように燃え尽きてしまいます。

チタンは熱を一定以上加えると燃えてしまうし、変色してしまいます。
サイレンサーとしては磨いた所が変色してたら致命的ですよね。
ちなみに一度変色すると元には戻りません。

最近、サンダーの砥石でゴムで出来てるのがあります。
一枚2000円ぐらいするんですが、アルミなんか磨くと目詰まりせず大変優秀なサンダー砥石です。

それならチタンも磨けるのではないかと実験してみました。
これも熱を帯びるだけで一向に削れません。

ゴム砥石の番手を替えて、回転数を替えてももだめ。
メーカーに問い合わせると一度伺いたいということで、ゴム砥石メーカーの人に来てもらいました。
結果は全くチタンには太刀打ち出来ずでした。

チタンの特徴で熱伝導が低いというのがあります。
熱が伝わりにくいと言う事は熱がこもりやすい。
チタンを加工する時は熱に注意です。

それでは傷ついたサイレンサーを磨くのにはどんな方法があるのかですね。

唯一の方法はサンドペーパーに水を付けながら磨くです。
チタンは強いとは言っも意外と柔らかいんです。

水で冷やしながら、サンドペーパーも目詰まりも水で流しながらであれば0.1ミリの傷なら落とす事は可能です。

サンドペーパーは400番くらいから初めて800番手くらいまで仕上げます。

延々と1500番手くらいまで磨いてもペーパー傷は消せませんから無理をせず、バフ研磨で仕上げます。

一般の人はバフ機など持ってないでしょうけど、ドリルとかに付けるバフもありますからバフ研磨が早いでしょうね。

もちろん手でコンパウンド付けて磨く方法もありますけど時間が掛かるでしょう。

とりあえず小さくてもバフで磨くとして、大事な注意事項があります。

チタンは熱伝導しにくい、と言う事はバフの熱も上がりやすい。
頑張ってバフ掛けるとすぐに温度が上がり変色します。

いちいちチタンって手強いですね。

バフの研磨材はステンレス用の白棒である程度磨けます。

ランポートではチタン用に配合された研磨材で磨いたりしますが、チタン用の研磨剤は一般には手に入りにくいかもしれません。

手、又はバフである程度磨けたとします。
光沢が出るまで磨きたいのですが、ここで限界がきます。

それ以上の光沢はバフ屋さんの仕事でしょうね。
チタンが扱えるバフ屋さんも少ないです。

光沢を出すのは、ある程度妥協しましょうね。
バフ目とか磨き目を一定方向に揃えると、極小の細かいキズが残っても違和感ないはずです。

今日は画像が無い割に文章長いですね。
ついでなのでもう少しご辛抱ぐださい。

チタンを磨いていってもあることに気が付きます。

結構磨いてるはずなのにツルツルにならない。
何かチタンの表面がスベスベしない気がする。
そんな風に感じるかもしれません。

ここでも又チタンの特徴が現れます。
チタンのパイプとか板とかの表面は顕微鏡レベルで見るとザラザラなんです。

チタンの表面は霜柱状と言って、霜柱がギザギザに立っている状態なんです。
ですからいくら磨いても指が滑るようなツルツルにはなりません。
そんなザラザラの表面がツルツルになる場合があります。

それは溶接した時に現れます。

溶接したビードの部分は溶けて再結晶してツルツルになるんですね。
チタンマフラーの溶接を虫眼鏡で見ると結晶みたいになってて綺麗ですよ。

最後にチタンマフラーのお手入れ方法に移ります。

チタンマフラーをコンパウンドとかワックスで磨いたとします。
たぶん汚い色になっています。

チタン表面のザラザラでしたよね。
ですかにワックスとか汚れが入り込んでいて汚いんです。

チタンマフラーにワックス使ってはいけません。

脱脂洗浄材でもいいんですけど一番簡単でキレイになるのが台所用の洗剤です。

油汚れが良く落ちるのありますよね。
あれが一番キレイになります。

スポンジに洗剤付けて水で流しながらチタンサイレンサーを洗います。

汚れが落ちるとチタン表面が水を弾くようになって、サイレンサーの着色が鮮やかに浮かび上がります。
キレイですよ。

その後は何も付けずにが鉄則です。
チタンの表面にある酸化皮膜が新鮮な空気と触れている状態が最もチタンに優しい状態です。

今日は長文でしたね。
毎日ブログのネタを何にしようか悩む時あるんですか、お題をリクエストしていただけるとホント助かります。

ランポート