2013年10月13日日曜日

チタンを削る

今日も遠くからF1のエンジン音が聞こえていて、サーキットの賑わいを感じながらもいつも通り地味な作業をしてました。

ランポートのマフラーは削りパーツを多用してます。
チタンマフラーの場合は当然ながらチタンのパーツを削り出します。



一般的にはチタンは固いと思われていますが、旋盤などで削ってみると意外と柔らかいです。
硬さと言う意味では、ステンレスよりははるかに柔らかいです。

それでも粘りというか強度は強いんですね。
旋盤で削ると切り屑がヒョロヒョロとでるんですけど、その切り屑が連なって中々切れないんです。



鉄とかはポロポロと小さな切り屑になります。
削り方によって長く連なるようにも出来るんですが、まとわり付いて邪魔なので切り屑が細かくなるように出来るだけ調整します。



アルミなんかもそうですね。
材質が硬いのは削りやすくてアルミの番手では2017材が旋盤向き。
海などで使えるよう耐蝕アルミ5056なんかは柔らかくて削りにくいです。

バイクのマフラーに使うチタンは、純チタン2種というほぼ100%のチタンを使います。
チタンネジは一般的に64チタンと呼ばれるいう材質で強度も高いです。

どちらのチタンも粘るし、切り屑が切れないし、刃の寿命も短かくなるし難削材と言われます。

ちなみにサンダーでチタンを切ろうとすると大変な事になります。
まるで花火状態。

花火のように激しい光を放ちながら燃えてしまうんですね。
コンターというノコギリでも切れません。
ノコギリの刃の間にチタンが詰まってしまい全く切れなくなります。

そんな難削材のチタンをサイレンサーのパーツに使いたい。
プレスにすると楽なんですがね。

そんな削り出しのチタンパーツをサイレンサーに使うとカッコイイんですよねー。
ランポートのウエストライン チタンサイレンサーはそんな風にして作っています。



ランポート

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