2013年2月15日金曜日

GB250 エンジン開けたたら なんてこった

GB250クラブマンの修理です。

アクセル開けて負荷を掛けると ペキペキという音。
典型的なヘッドガスケットが抜けた症状です。

これを修理するとういうお題ですけど、今日のネタは分かりにくいし面白く無いかもです。
すみません。ランポートでは次から次へと新しい出来事がおきるんですが、こんな日もあります。

とりあえずヘッドガスケット交換の作業をします。
ヘッドガスケットが抜けるというのは今時のバイクでは珍しい症状、というかGB250は今時のバイクでなないですね。

ヘッドガスケットはあらかじめ用意してあったので、チャチャっと交換してしまいましょう。

ヘッド降ろすと確かに抜けた形跡ありました。
何で抜けたのかよくよく点検してみると

スタッドボルトが足りない・・・
シリンダーで折れているような気がする。
気がするというより折れてる。

GB250クラブマン。確かに怪しげな雰囲気はありました。
一度ばらしてあったんですね。
スタッドボルトが一本無いまま組んでありました。

GB250のエンジンはクランクケースとシリンダー、シリンダーとヘッドが別々にスタッドボルトで組まれています。
モンキーとかはスタッドボルトがシリンダーを貫通しています、それとは違う構造です。

シリンダーのねじ山部分で折れたボルトは抜かなくてはいけません。
ボルトの中心に小さな穴を開けて、逆タップという道具で抜き取ります。
ボルトを見ると穴を開けようとして諦めたような形跡さえあります。

ボルトの中心から外れた、前の作業者が失敗した穴を開け直します。
ボルトにドリルで穴を開けようとするんですが固くて穴が開きません。
ボルトは硬いのは分かっていますが硬すぎる。
ポンチで打つと火花が出ます。

こういう時はボルトに鉄の棒を溶接して外します。
溶接までは行かなくてもボルトをTIG溶接機で熱して外れる場合もあります。

TIG溶接機のビームでボルト中心を熱するとボルトの中から不純物が湧きでてきます。
おかしい・・・

ボルトにドリルで穴が開かない理由が分かりました。

このエンジンを組んだ前の作業者がボルトに穴を開けようとしてドリルを使った。
ドリルが折れてボルトの中に残った。
ボルト抜くのをあきらめて、スタッドボルトが一本無いままエンジン組んだ。

さすがにドリルの刃が立たないはずです。
このシリンダーは諦めました。
中古でもいいから別のシリンダー探した方が早い。

経緯としては一時的には治ったように見えたかもしれません。
その後次のオーナーに渡りヘッドガスケットが抜けるようになったのでしょう。

シリンダーを用意するまでは作業は一時中断です。

なんてこったなバイクでした。

ところがですね~
人生面白いもので・・・
いつもランポートに出入りしている今年卒業の大学生。
国家試験があったんですけど、自己採点したら合格してるようだと報告に来てくれたんですよ。
よほどウレシしかったんでしょうねー。
もちろん実家にも連絡してるでしょうけど、バイク屋にも報告に来てくれるんです。
良い知らせはウレシイですねー。
めでたい事もあります。

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