2015年9月19日土曜日

モトラを直す 燃料ポンプ編

モトラの整備も最終段階に入ってきました。

今までの記事
親父の形見 モトラを直す
http://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=8186&uid=KD0CEQfF

モトラを直す その2
http://www.bikebros.co.jp/community/ANC_view.php?id=8207&uid=KD0CEQfF

色々とカスタムされていたモトラ。
燃料ポンプの問題でつまずいていたのですが、何とか目途がたちました。

問題点と言うのは、タンクとキャブの落差が少なくタンクの半分くらいで燃料が落ちないという事象。

そこで、開発しましたよ燃料ポンプ。

ランポートが作るとしたら普通のじゃ面白くない。

せっかくランポートに仕事出して頂いたのだからランポートらしい仕事をしたい。

それで作ったのが、何と加速度センサー付きの燃料ポンプです。

今話題のドローンの技術を使った燃料ポンプなんですよ、これが。

ドローンてね、小っちゃいけど優秀なコンピューターとセンサー類が搭載されていて、難しい操作なくラジコンの初心者でも操縦できますよね。

ドローンの基本的なセンサーは3軸加速度センサーとジャイロセンサー。

今回作った燃料ポンプは3軸加速度センサーを使って、加速中は燃料を多く、アイドリングでは少なくするという仕組み。

普通に燃料ポンプというのは、バイクの車種にもよるけど標準で付いてはいます。

だけどビッグバイクの物ばかりで4ストのミニバイク専用では無い。

ビッグバイク用のポンプを付けても悪くはないのですが、燃圧が高くてオーバーフローしやすい。

唯一標準でポンプが付いている車種はズーマー。

それじゃあ、ズーマーのポンプを使えば簡単と思いきやズーマーはECUがポンプの駆動信号を出していてポイプ単独では稼働しないんです。

今回はポンプ自体はズーマーのを流用して、駆動ユニットだけ制作してしまおうという作戦。

駆動ユニットはウインカーリレーなんかでも動きはするのですが、ポンプ自体の発熱が大きくなり危険だろうコレ、というくらい熱くなるのが問題だったんです。

そこで考えたのが、アイドリングでは少ない駆動で発熱を抑え消費電力も少なくする。
燃圧も必要以上に上がりにくいしオーバーフローもしにくい。

加速中や走行中などはポンプの駆動を多くして必要な燃料をキャブに送る。

加速中を判断するのは、3軸加速度センサーで得た信号を小っちゃいコンピューターで処理して最適な駆動信号をポンプに送る。
完璧じゃないですかー。

実際はですね、加速度センサーだけで加速中を判断するのは無理があるのですが、そこを何とかソフトウェアでまとめて。

理屈はえらくややこしいので今日は説明はしませんけど、加速度センサーでロボットか何か制作した人には意味がお分かりかと思います。

これがまともに動くまで延々と2週間、飲まず食わずで、いや飲んだり食ったりしてたけど、夜な夜な頭の回路がショートしながらプログラム組んでました。

いずれにしても燃料ポンプに3軸加速度センサーが入っていると思うだけで自己満足的な優越感を感じてもらえればOKです。

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