ゴリラ初期型のレストアが完了です。
日の暮れてしまったので今日は電装編だけ
レストアとは言っても電装系に関してはオリジナルにこだわらず最新の技術を使うというのがランポートのやり方です。
当時の電装系は6ボルトだし、バッテリーが新品だとしてもウインカーとかテールランプとかがショボいです。
モンキーやゴリラの旧いタイプは、Sクランクと言って発電機の能力がすごく弱いんです。
発電の能力はローターに付いている磁石の能力とコイルの巻き数で決まります。
いくら昔とは言っても、コイルの巻き数を多くして発電能力を上げるのは設計上簡単な事でした。単純にいっぱいコイルの線を巻けばいいだけですから。
それでは何で弱い発電機をあえて付けてるのか?
バイクのエンジンの回転を上げていくと電圧はどんどん上がっていって電球が切れるようになります。
バッテリーも過充電になり危険です。
それではダメなので一定の電圧になると、それ以上電圧が上がらないような装置が必要です。レギュレーターという装置に電圧を制御させるわけです。
レギュレター付ければいいだけなので簡単だったけど、今のような半導体を使った電気装置は一般的ではありませんでした。
4輪車では機械式のレギュレターを使っていたけど、バイクに使うには大きすぎました。
それで少しでも軽量化とシンプルな機構にしたいバイクでは、電圧制御をあえてせず、回転上げても電圧が上がりすぎないよう発電能力を低く設計したんですね。
回転をいくら上げてもバッテリーをギリギリ充電できる程度に、アイドリングではバッテリーの電気でウインカーを点灯させればいい。
そんな設計だったんです。
信号待ちでウインカーはほとんど点灯せずブレーキランプも弱い、当時の交通事情ではそんなのでも良かったんでしょうね。
ところが今の時代、ウインカーは信号待ちでもパカパカ点いてほしいしブレーキランプも明るく光ってほしい、ヘッドライトも点けたまま走りたいですね。
そういう理由で開発したのがバッテリーレスキットとウインカーリレーです。
バッテリーに相当するのが一時的に電気をため込むキャパシタ。
ランポートの自信作です。
今回のゴリラは発電機はいじらずで6ボルトのままウインカーを光らせたい。
ブレーキランプも明るく光ってほしい。ホーンもビィーと鳴ってほしい。
キック式なのでバッテリーはそもそも必要無い。
そんな感じです。
以前にも6ボルトを12ボルト化して同様の装置は付けておりました。
モンキーでも発電能力のある後期のタイプは12ボルト化でOKです。
初期のSクランクタイプはそもそも12ボルトまで電圧が上がらないので、6ボルトのままで電装類が作動させようとしたのが今回のゴリラだったんです。
12ボルト化の場合では電球類はそのままですが、今回の6ボルトは発電弱すぎなのでLEDバルブを使ってます。
LEDバルブを使ってるのはウインカーバルブ、テールバルブ、ニュートラルとウインカーインジケーター。
ヘッドライトはノーマルです。
動画ありますので参考までに
http://youtu.be/pRn_IbCbHQM
キーを切ってキャパシタだけで、どれだけの時間ウインカーが点灯してるかのテスト
http://youtu.be/d6I2sSdlYWo
かなり長時間点灯してます。3分ぐらいは平気。
電圧が少なくなるとウインカーの点滅が速くなるのが特徴。
点滅が遅くなるより良いのではないでしょうか。
6ボルトのレギュレターを付けるにはハーネスの加工が必要です。
ウインカーのインジケーターとテールランプはLEDタイプの物が必要です。
ただLEDにしただけではテールもウインカーも点灯しません。
配線にダイオードを3個割り込ませる必要があります。
自分で作業する場合はここら辺が難しい所かもしれません。
ランポート ホームページ
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