前回に引き続き、割れたカウルの修理、補強編です。
割れたカウルはどれだけ補修で頑張っても元の強度には到底及びません。
時間かけて補修し塗装までして取り付けた途端にパリッ。
カウルが割れたり折れたりすると同時に心が折れてしまいます。
可能な限り強度が出るよう、もう一手間かけて作業します。
カウル類の材質はABS、プラスチックの中でも強度があり塗装もできるということでABSがよく使われます。
FRPもレース用とかでカウルに使われますが、大量生産には向いていないので市販バイクはほとんどABSになります。
前回で使ったプラリペアの材質はアクリル系かと思われます。
アクリルは水槽のガラスの代わりに使われていたりして強度があるプラスチックです。
強度があるとは言ってもアクリルがカウル類に使われていないのは割れに弱いからです。
ABSのカウル補修にアクリルを使うのは悪くはないのですが、やはりバイクには厳しくて、経験上ですが元のカウルより割れには弱くなりますね。
本来は異種プラスチックを使わず、ABSを溶接のように溶かし込んで一体化させるのが良い場合もあります。
一つの方法にこだわらず、ケースバイケースで作業方法を考えていくというのが現実的にもコスト的にもいいのではないでしょうか。
さて今回はこのような作戦でで補修を進めていくわけですが、妥協は禁物。
直ったと思ったらすぐに割れてしまったという、心が折れて人間が再起不能になる前に、可能な限り強度が保てるよう補強しておきましょう。
上の画像、ステンレスの線をこんな形に整形しておきます。
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