2013年1月29日火曜日

CB72の修理 その3 クラッチ完成

鈴鹿は朝から雪でした。
そんな中オーナーのH氏が首を押さえながら登場。
どうしたんですか?と聞くと、昨日の作業で使わない筋肉を使ったためか首が痛くなってきたとの事。
そんな大げさな作業では無かったはずなんだけど、よく聞いてみると、先月まで入院してたらしい。
まあ、病み上がりなので筋肉が弱っていたんでしょう。
何で入院してたか聞くと。
昔、交通事故で足を痛めて古傷が痛むようになってきたらしい・・・
膝の手術をして人口関節を入れたらしい・・・
人工関節は膝の関節を完全に取り払って、チタンだかセラミックだかのボールジョイントみたいなのを付けた・・・
両膝・・・
手術の翌日からリハビリで痛かったらしい・・・
入院は4ヶ月ぐらいしてたらしい・・・
最近になってやっと杖なしで歩けるようになった・・・
そんなんでバイクに乗って大丈夫なのかと余計な心配をしてしまいます。
奥さんはバイクに乗る事をどう思っているかは、あまりにプライベートな事なので聞けませんでした。
あるいは内緒かも。
このブログを見て無ければいいんですけど・・・
バイクを所有して乗る。
まあ何でもない行為ですけど、人それぞれ夢を追っていたり、自分を表現していたり、人生かけてたりしますよね。
H氏は見かけは優しそうな人なんですけど、強靭な精神力を持った、これぞバイク乗りです。

さて、痛い首をごまかしながらも昨日からの作業を手伝ってもらいます。
クラッチディスクの仕上げをして組み込み。
エンジンサイドカバーは外す時なかなか外れなかったのですが、ビミョウに精度が出ていないようで、しっくりはまりません。
ノックピンの位置が精度悪くチェンジロッドにテンションをかけているようです。
ミッションが入りにくかった原因の一つかもしれません。
しょうがないので、ノックピンの穴を少し広げて、スムーズにケースが入るように加工しました。
エンジンサイドカバーは油圧の経路の一部になっていますが、完璧な精度でなくてもよさそうな構造です。
年代の旧いエンジンは後から製造したパーツが付いている場合がありますので、こういった加工は必要になる事があります。
組み上がってミッション動かすと、スプリングが重いですけど4速まで入りました。
これでクラッチ関係の修理は完了。
タンクが錆びているのでタンクのサビ落とし、タンク内のコーティングを来週から行います。

続きの作業はまた来週、お楽しみに。
走れるようになるには、もう少し時間が掛かりますね。






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